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好調のBYD

昨年減益が続いたBYDだが、同社が発表した2013年上半期の決算は、大幅な増益となった。技術面では、年初に、新エネルギーや持続可能性の解決策に関し革新的成果を挙げた個人や組織に贈られるザイード・フューチャー・エネルギー賞を中国企業で初めて受賞。新エネルギー車の研究開発も加速させている。

9月2日

電気自動車を他社に先駆けて生産する民営自動車メーカー比亜迪(以下、BYD)が、今年の上半期に好調ぶりを見せた。上半期の自動車販売台数は26万台を突破し、前年同期比26%増となった。利益は前年同期比で2358%から2973%増え、4億元から5億元になる見込みと同社の副社長李雲飛氏が伝えた。なお、新型ハイブリッドセダン「QIN(秦)」が10月に発売される予定で、ハイブリッドの導入により燃費はリッター50キロ以上に達し、話題を呼んでいる。

「もともと電池メーカーだったBYDが、電池事業の成功によって勢いがついて、ガソリン車の生産に着手した。しかし、ITと電子部品、自動車と自動車部品、新エネルギー車の三大業務の過度な拡張により、2009年から急成長が失速し、売上業績が大幅に下落した。同社はその後、業務改革を行い、技術力の向上と外部連携に重点を置いた。2013年初めに、BYDは新エネルギーのノーベル賞と呼ばれるザイード・フューチャー・エネルギー賞を勝ち取った中国初の企業となった。この賞を受賞したのは、BYDが新エネルギーのトータル・ソリューションを打ち出したからだ。例えば、高効率の太陽エネルギー発電の部品、双方向伝送とハイパワーの蓄電システムで組み立てた新エネルギー電力伝送システムのソリューションなどがあげられる。これは太陽エネルギー発電の効率を高めると同時に、蓄電及びピーク調整の機能設定により、太陽エネルギーなど新エネルギー発電の課題や従来の電力ネットワークとの互換性など技術的な問題を解決できた。このトータル・ソリューションによって、BYDの太陽エネルギー発電製品の出荷量は2012年に3倍以上増加し、一躍世界二位の蓄電ソリューションベンダーとなった。」 (南方週末)

「深セン市が新エネルギー車のパイロット都市になってから4年が経つ。この4年間、3000台の純電動バス、800台の純電動タクシー、200台の純電動公用車、500台の純電動警察車両が採用され、電動マイカーの保有量が226台になった。インフラ整備として、急速充電スタンド80個と充電スポット3000個が設置された。これによって、これまでに二酸化炭素の排出量を69232トン削減し、ガソリンが22493トン節約できたと、深セン市発展と開発委員会の陸象桢氏が伝えた。なお、深セン市は12次5カ年計画において300億元の新エネルギー車生産基地を建設する予定であり、2015年に純電動タクシーを2500台、新エネルギーバスを全体の5割とする目標を立てた。BYDは、深セン市新エネルギー産業の“希望の星”の企業として、2008年にプラグインハイブリッド車・F3DMを発売し、2011年に純電動自動車E6を販売した。E6には自主開発した電池が搭載され、最高速度が140キロ、エアコンをつけない場合は最長300キロを走れるのである。同社は2010年にドイツのダイムラーと技術会社を共同設立し、電気自動車・騰勢の研究開発に取りかかっていた。最近、双方がそれぞれ4.3億元を増資すると発表された。電気自動車普及への課題の1つは価格だが、同社は政府と連携し普及モデルを試みている。例えば、BYDの純電動自動車E6の市場価格は36万元。国家補助金の6万元と深セン市政府補助金の6万元を差し引いても、20万元以下にならない。電気バスは200万元、補助金を引いた後でも100万元である。試みの一つとして、BYDはタクシー会社と組み、タクシー免許があれば銀行ローンを利用して頭金無しで車を購入できるようにした。毎月返済すれば約4年間で全額返済できる。同社は、この仕組みで国家開発銀行から300億元の金融サポートを受けた。」(人民日報)

(柯隆 編集)

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