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Kindleの中国進出


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電子書籍端末のローカル・ベンダーが勢力を拡大している中国において、アマゾンがkindleの販売を開始し、注目を集めた。電子書籍市場に活力をもらたす、アマゾンの真の狙いは電子書籍ではない等、各メディアが見解を報じた。

8月15日

世界で絶大な人気を誇る電子書籍端末Kindleが6月7日に中国で発売されることになった。タブレット端末「Kindle Fire HD」と電子書籍端末の「Kindle Paperwhite」の同時販売となるが、中国での登場は、第一世代Kindleのアメリカでの初めての発売から6年を経てからとなった。出遅れたKindleの中国進出が、中国の電子書籍業界にどのような影響を与えるか、各メディアが注目した。

『南方週末』が7月5日に「Kindleの中国運命」と題した記事を掲載した。「アマゾンは3年間をかけて、Kindleの中国発売を実現できた。しかしそれと同時に、海賊版の問題、電子書籍の利用習慣の育成、競合相手に先手を打たれた版権問題や模倣品の製造力などの問題に直面する。Kindleの発売価格が発表されてから数時間後、ローカルの電子書籍端末ベンダー・漢王がほぼ同様なスペックの商品を同じ価格で発売することになった。また、オンライン書籍販売の最大手・当当網も、都看と名づけた電子書籍端末自社商品の二代目の発売を同時に発表した。その価格はKindleより安く、スペックがKindleより高い。Kindleほど知名度がないため、コストパフォーマンスで消費者を引き寄せるしかないと当当網の担当者が語った」と伝えた。Kindleの中国進出の準備について、同紙は、「Kindleはすでに2010年に三代目の商品から中国で無線設備許可書を取得した。2012年に準備活動を加速させ、4つのシリーズ商品の無線設備許可書を取得した。そして、2012年の年末に、電子書籍事業の中国最大手・中文在線社と提携し、Kindleの中国語コンテンツプラットフォームが立ち上げられた」と述べた。

「中国のローカル電子書籍端末ベンダーは、Kindleの市場進出を脅威としてみておらず、逆に中国の電子書籍市場に活力をもたらすと期待している。なぜなら、中国でコンテンツの海賊版が横行しているなか、電子書籍市場が低迷しており、それが電子書籍端末の販売に影響している。Kindleの登場により、コンテンツプラットフォーム、端末、価格設定などにおいて、ローカル・ベンダーの間の競争が熾烈になり、淘汰される企業が増えるだろう」(工人日報)。「ローカル・ベンダーは現在、コンテンツ提供において優位に立つ。当当網は20万冊の電子書籍を持っており、漢王は数万冊の書籍以外に、新聞や雑誌も提供している。それに対し、Kindleでは現在、電子書籍4万冊しかダウンロードできない。販売チャンネルを確立するよう、アマゾンは、中国在線以外に、電子書籍を販売する大手ECサイト蘇寧易購とも提携している。Kindleでは、アマゾンのサイトのみならず、蘇寧の実店舗とECサイトからでも購入できる」(北京日報)。「アマゾンがアップル社を真似、ハードウェア、サービスとコンテンツを一体化したバリューチェーンを作り出そうとしている。中国進出における本当の狙い所は、電子書籍よりもクラウドサービスである」(新華網)。

(柯隆 編集)